Hair
半年もたたずに、Hair のリバイバル版がリクープしたのには驚いた。
今となってはあまり客層の広い作品ではないのではと思っていた私の認識は誤っていたようだ。
客席は、盛り上がっているというよりも熱気に包まれているといった方がよい状況になっている。
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半年もたたずに、Hair のリバイバル版がリクープしたのには驚いた。
今となってはあまり客層の広い作品ではないのではと思っていた私の認識は誤っていたようだ。
客席は、盛り上がっているというよりも熱気に包まれているといった方がよい状況になっている。
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このところ、からくりテレビでミュージカルに挑戦していた半田健人氏だが、昭和歌謡に通暁した氏にとってミュージカルは相性が良いものなのだろうか。是非知りたいところである。
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ブロードウェイの美風の一つに、私生活を芸能ゴシップ誌に流して人気をえようとする事がないことがある。
私は俳優の伝記を読むのは好きだが、俳優の私生活を逐一知りたいとは思わない。舞台の上でどういう仕事をするかが大事で、俳優の私生活と舞台での仕事を重ね合わせて観劇するのは野暮なことだと思っている。
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今年のトニー賞の授賞式のテレビ放送は、久しぶりに視聴者が増えたという。良いニュースである:
http://www.crainsnewyork.com/article/20090608/FREE/906089977
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今年のトニー賞。全体として非常に的確な賞のあたえ方になったと思う。
5月28日の項で私は、アリス・リプリーがミュージカル主演女優賞を取ってほしいと記したが、見事受賞した。慶賀にたえない。
「ビリー・エリオット」が主要な賞を受賞したのは、みんなの予想通りといえる。
そして、「ウェストサイドストーリー」は、関係者にとっては失意の夜になったことであろう。私はあまり良い舞台だと思わなかったので、この結果に意外性は感じない。
この夏にNYにいかれる方は、「ビリー」はもちろん、「ネクスト・トゥ・ノーマル」も見てほしい。とにかく傑作である。
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もうすぐトニー賞である。
ミュージカル作品賞は新作は「ビリー・エリオット」にいくのは間違いないとして、リバイバル作品賞は「ヘアー」を私はまだ見ていないこともあって分からない。
主演女優賞は、是非アリス・リプリーに取ってほしい。サットン・フォスターをおす声もあるが、これは私的にはどこがいいの?という仕事ぶりである。
「ネクスト・トゥ・ノーマル」は、「ビリー・エリオット」がある以上作品賞には恵まれないが傑作なので、熱演のリプリーに主演女優賞をあたえ、そのクオリティの高さをたたえてほしい。
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アン・ハサウェイが、ジュディ・ガーランドの生涯を演じるかもしれないというニュースには心躍らされる。
具体的にはまだ何も決まっていないようだが、ミュージカルでブロードウェイの舞台に立ってくれたら一番嬉しい。
ハサウェイは歌唱力があるし、何より今どきの女優さんには珍しくMGM ミュージカルのテイストをもっている。ジュディ・ガーランドを演じたら、それはもうはまり役になるのではないか。
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マイケル・ジャクソンの Thriller をミュージカルにするという。どんな舞台になるのだろう?:
http://www.crainsnewyork.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20090126/FREE/901269976/0/INFORMATION
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ミュージカル版「ビリー・エリオット」についてのコラムが「日経ビジネス」オンライン版で公開された:
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20090119/183078/
諸般の事情で昨年後半はコラムを休載してしまったが、今年は休載することのないようにして、情報盛りだくさんでお届けしていきたいと思っている。
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「日本経済新聞」米州版が、今、ニューヨークで見ておくべきミュージカルのランキングを選出するということで、私も選考委員として選出作業を行った。
その結果は1月7日の紙面に掲載された。いずれウェブのほうにもランキングと記事が掲載されるようである。
やはり、1位はだんとつで「ビリー・エリオット」だった。私も1位に選んでいる。
というわけで、明後日金曜日に公開される私の「日経ビジネス」の連載でも「ビリー・エリオット」を取り上げた。
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現在は「シュレック」に出演中のサットン・フォスター。
良い役を次々にゲットしているが、私は魅力を感じない。ごくふつうのお嬢さんである。
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ついにブロードウェイに上陸した「ビリー・エリオット」。
今は亡き淀川長治さんの口調で「ラストのラストまで、実に見事な舞台ですねえ」と言いたくなってくる素晴らしい舞台である。
こういう舞台があるから、舞台通いはやめられないのである。
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ジーグフェルドについて読みでのある書物が刊行された:
http://www.amazon.com/Ziegfeld-Man-Invented-Show-Business/dp/0312375433
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ブロードウェイの舞台に立った数少ない日本人女優の一人、高良結香さんがこれまでの人生を『ブロードウェイ夢と戦いの日々』(ランダムハウス講談社)としてまとめられた。
ブロードウェイの舞台に立つのがどれほど大変なことか、またどれほど価値があることかをこの本は語っている。
私は、高良さんが出演された舞台は、Mamma Mia!、Flower Drum Song、Pacific Overturesを見ている:
なお、本書は記述が舌足らずのところや、校正が甘い部分が散見される。せっかくの本なのだから、編集者がもう少しフォローアップしてよかったと思われる部分である。
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ビング・クロスビーの甘い歌声でお馴染みの White Christmas がブロードウェイにお目見えする。
映画はあまり面白いものではなかったが、ブロードウェイ版はどうなるだろうか。
うまくいけば、ラジオシティのクリスマス・スペクタキュラーのように、毎年恒例の催し物になるだろう。
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映画版の Mamma Mia! を見るべきか見ざるべきか、かなり悩んでいる。
食わず嫌いは良くないのだが、批評を読む限りでは舞台のほうが出来がよいようで、それなら舞台をもう一度見たほうが賢明ということになる。
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シド・チャリシーが亡くなった。
「バンドワゴン」においてフレッド・アステアと踊ったダンシング・イン・ザ・ダークはMGMミュージカルにおける白眉のシーンの一つである。
ご冥福をお祈りしたい。
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今年のトニー賞は、In the Heights が最優秀ミュージカル作品賞に輝いたのは予想通りだったが、South Pacific がこれほど受賞するとは思わなかった。
そして、Xanadu が無冠に終わったのは残念であった。
秋にはいよいよ Billy Elliot がブロードウェイに上陸する。
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「ザナドゥ」で主役を務めているケリー・バトラーの初のソロアルバムが発売された:
http://www.amazon.com/Faith-Trust-Pixie-Kerry-Butler/dp/B001608R1C
彼女にはバーナデット・ピーターズのような大女優になってほしいものだ。それだけの才能のある女優さんだと思う。
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ブロードウェイの女王バーナデット・ピーターズのお子さん向けの本の売れ行きがよいそうだ:
http://www.playbill.com/news/article/118269.html
バーナデットの朗読と歌のCDもついているとなれば、大人も楽しめること間違いなしである。
彼女の犬好きは相当なもので、「ブロードウェイ・バークス」のイベントは私も一度最初から最後まで見たことがある。
この人は好き嫌いで語る次元をこえている。このかわいらしさ。この洗練さ。この迫力。彼女はブロードウェイの宝である。
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諸般の事情でブロードウェイでのリバイバルが行われてこなかった「ウェストサイドストーリー」。
来年2月にリバイバルが実現するようだ。
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「NYタイムズ」のブラントリーとイシャウッドのトニー賞予測のリストを見ると、2人とも Passing Strange を高く評価している。
だが、トニー賞は In the Heights にいくだろう。
Passing Strange は芸術性は高いが、万人受けする作品とはいいがたい。
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クリスティン・ベルが「トム・ソーヤーの冒険」でブロードウェイの舞台に立ったことがあることを最近になって知った。短命に終わったので、私はこの作品を見ていない。
「リーガリー・ブロンド」の舞台の主役をこの人がやったらはまり役になることだろう。
また、この人はある程度の年齢になったらトークショーのホストをやっても成功すると思われる。てきぱきした司会ぶりを発揮しそうだ。映画・テレビの女優としてやってきた人がトークショーをやるのはまずないことだから、実現の可能性は低いが。
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知人と今年のトニー賞ミュージカル新作作品賞は何になるだろうと話していて、In the Heights になるのではという話になった。あくまで、これまでに開幕した作品の中では、という限定つきではあるが。
ワシントンハイツを舞台としたラテン・ミュージカル。荒削りなところはあるが、爽快なテンポで斬新な作品である。この作品を見て、ミュージカルに対する認識を改める人も少なくないのではないかと思う。
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『日経ビジネス』オンライン版の連載は、今月は「演劇関係者を震撼させるニューヨーク・タイムズの劇評」と題して寄稿した。私のこだわりのテーマである。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20080307/149340/
日本の新聞もアート関係の記事は増える傾向にはあるとは思うが、幕の内弁当のように細切れな記事をぎっしりというケースが多いように感じる。
読ませる長文の批評を掲げる「タイムズ」のアート・セクションのレベルに到達するのは、並大抵の努力では達成しえないところである。
ちなみに、この連載はここまではブロードウェイの話題を多く扱ってきたが、だんだんと話題の幅を広げていくつもりである。
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幻のミュージカル Side Show:
http://timessquare.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/side_show.html
うまくすると、ブロードウェイでリバイバルが実現するかもしれないという報道がこちら:
http://www.playbill.com/news/article/115646.html
是非ともリバイバルにこぎつけてほしいものである。
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ソンドハイム・ミュージカル「スウィーニー・トッド」の映画版。
優れた出来ばえなのだろうが、映画版はグロテスクなシーンが多く、私は劇場で目を閉じている時間が長かった。
舞台はオブラートにくるんでいたのでこのブラックなお話についていけたし、ブラックなお話は私は好きなのだが、映画版はリアルを追求していてどぎついシーンが多い。
昨今の映画事情からするとこの程度のどぎつさは普通のレベルなのかもしれないが、私は好みではない。
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Meet Me In St. Louis は、アニュアル・トラディションとして毎年上演してほしいミュージカルである。
昨年の今頃はアイリッシュ・レパトリー・シアターでこの作品を上演していたのだが、実に美しい歌声で心温まる舞台だった。私は別のショーのチケットを知人に譲って、NY最終日にもう一度舞台に足を運んだ。
今年はニュージャージーのペイパーミル・シアターで上演されたが、既に舞台はクローズしている。
この作品は大きな劇場よりも小さな劇場でアットホームに上演するほうがあっていると思う。ジュディ・ガーランド主演の映画はもちろん傑作なのだが、やはり舞台も見たいものである。
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日本新聞協会発行の『新聞研究』12月号に、「米ジャーナリズムの文化報道」と題して寄稿した。
ニューヨークのジャーナリズムの文化報道について、『ニューヨークタイムズ』『ニューヨークオブザーバー』『コンデナストポートフォリオ』の3つの新聞・雑誌への取材に基づき論じた。
特に、NYTの主席劇評家ベン・ブラントリー氏は滅多に取材を受けない人なので、ちょっとしたスクープだと自負している。
最初4ページのところを無理をいって6ページ書かせていただいたのだが、それでもスペースが足りず、特に後半部分で舌足らずな部分があるのは、この場でお詫びしておきたい。
また、60ページで「ニューヨークオブザーバー」の新紙面は「全四十ページ」と記したが、「全六十ページ」の誤りである。こちらもお詫びしておきたい。
だが、私としては非常に力を入れて取材・執筆にあたった原稿で、ニューヨークのジャーナリズムのレベルの高さを理解していただける記事になったのではないかと考えている。ネット上ではこの記事は読めないので、ご関心をもたれた方は雑誌を手にしていただけると幸いである。
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『日経ビジネス』オンライン版で、「茂木崇の「タイムズスクエアに魅せられて」」と題して連載をやらせていただくことになった。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20071030/139083/
原則として毎月第2金曜日に記事がアップされる予定で、話が長くなったときは第3金曜日に後編をアップする。
1・2回目はブロードウェイの資金調達について扱った。
記事を全文読んでいただくには、無料の会員登録をしていただく必要がある。ちょっと面倒だが、1度登録すればあとはわずらわしい手続きはないので、おつきあいいただければ幸いである。
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近年は 『ムービング・アウト』 で知られる振付家トワイラ・サープがその発想術・仕事術を記した『クリエイティブな習慣』(白水社)が刊行された。
一読の価値あり。アマゾンではこちらから:
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『『ウィキッド』のすべて』(日経BP社)によると、ブロードウェイでの『ウィキッド』の舞台は、開幕当初から今日に至るまで継続的に舞台を手直ししてきたとのことである。
そう知ってしまうと、『ウィキッド』の舞台をもう一度見なければという思いにさせられる。
私は『ウィキッド』の舞台は一度しか見ていない。開幕当初はこれほどの人気作品になるとは夢にも思わず、時間をおいてもう一度と思っているうちに、『ライオンキング』なみにチケットを取りにくい人気舞台になっていった。
ジュークボックス・ミュージカルもよいが、重厚に作りこまれた新作のブック・ミュージカルが生み出されなくなってはブロードウェイの名がすたる。
音楽も素晴らしく、『ウィキッド』は文句なしの傑作ブック・ミュージカルである。
この本はアマゾンではこちらから。原作の翻訳書も刊行になっている:
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この夏のブロードウェイでは、「ザナドゥ」と「グリース」という2本のミュージカルが幕をあけたが、これらはいずれも映画ではオリビア・ニュートン-ジョンが出演した作品である。ブロードウェイも音楽ビジネスも研究対象としている私には興味深い現象である。
舞台のできはというと、「ザナドゥ」は実に素晴らしい。もともと曲は素晴らしかったので、あの映像のチープ感を取り去って演出をやり直せば良い舞台になると私は思っていたが、期待以上の出来であった。
「ザナドゥ」という素材で遊んでみましたという感じの自由自在の舞台で、コメディのセンスが抜群である。クリエイティブ・チームは随分と苦労したようだが、そのあとは微塵も感じさせない出来の良さである。
一方、「グリース」は批評家は大方酷評だったが、客席は中々沸いていた。私も批評家は褒めないのは大いに理解できるのだが、でも楽しかったことは楽しかった。
オリビア・ニュートン-ジョンについては今まで特に関心をもったことはなかったが、舞台をきっかけに、ここのところ興味をもっていろいろと調べている。ミュージシャンが息長く活動を続けていく上で、彼女から学べることは多いのではないかと思われる。
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ロンドンのウェストエンドで評判のミュージカル Billy Elliot。映画「リトル・ダンサー」のミュージカル版である。私はロンドンを訪れたとき、知人に勧められて見た。映画も素晴らしいが舞台も素晴らしい出来であった。
ブロードウェイへの上陸は、来年の秋になる。
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クレア・デインズが、ラウンドアバウトのアメリカン・エアラインズ劇場にて、ブロードウェイ・デビューすることになった。
作品は、ジョージ・バーナード・ショー原作の「ピグマリオン」。
舞台は役者の真の実力が明らかになる場である。どの程度仕事ができるのか、お手並み拝見というところである。
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ブロードウェイにお芝居を見に行くと無料で配布されるプログラム Playbill。記事も豊富で印刷も上質。Playbill 片手に開幕までのひと時をお隣の席の人とおしゃべりするしていると、ショーへの期待は高まってくる。
Playbill のサイトもブロードウェイ・ニュース満載で私は一日に一回はチェックしているが、この Playbill が Playbill Radio をスタートさせた。
ブロードウェイ・ミュージカルの名曲を流すのはもちろんのこと、役者さんへのインタビューもあったりと、とても楽しい。こちらも私のごひいきになりそうだ。
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もっと舞台に出てほしい女優さんというと、Sarah Jessica Parker もそうだ。
2001年秋の Wonder of the World が、今のところ Parker が最後に舞台に立った作品ではないかと思う。Sex and the City の撮影で猛烈に忙しかった時期で、私には彼女が舞台に立つ時間があるとは思えなかった。
そこで、2回分のチケットを入手したのだが、2回ともアンダースタディだった。いったいこの作品、Parker は何回舞台に立ったのだろうか。
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Xanadu の開幕については既に下記の項に記した:
http://timessquare.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/xanadu.html
当初は Jane Krakowski が主役に予定されていたが、結局彼女が出演しないことになったため Kerry Butler が主役に抜擢された。
Krakowski は日本では「アリー・マイ・ラブ」が一番よく知られているのではないかと思うが、私的には彼女はブロードウェイ女優である。Nine での演技は今でも印象に残っている。
彼女はブロードウェイの大女優になれるだけの才能のある女優さんだと私は思うが、どうもあまり野心家ではなさそうに見受けられる。テレビに出るのも良いが、Krakowski にはもっと舞台に立って欲しいものだ。
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ブロードウェイの女王 バーナデット・ピーターズの魅力については既に下記の項に記した。
http://timessquare.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/bernadette_pete.html
来月8月には、彼女が出演した The Muppet Show のDVDが発売になる。バーナデット・ファンでもこの番組への出演を知らずにいる方は少なくないと思う。彼女がマペットたちと歌う Just One Person が特に素晴らしいので、ファンは必見である。
番組紹介ページはこちら。
http://www.muppetcentral.com/guides/episodes/tms/season2/36_peters.shtml
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ニューヨークでメディア業界の要人に取材するとき、私はまず自己紹介でブロードウェイが好きなんですと話すことが多い。
先方は、ブロードウェイ好きといっても「オペラ座の怪人」とか「レント」を見たことがある程度だろうと思いつつ、どんな作品が好みか一応聞いてくる。
そこで、バーナデット・ピーターズが好きで、今回NYに来てからかくかくしかじかの作品を見たと話す。特に、まだプレビューの段階で、政治を風刺している話題の作品を持ち出すと、相手は関心を示してくれる。そして、その作品について短く気のきいたコメントを述べると、先方の私に対する扱いが変わってくる。
日本だと中々こういう具合に話が運ばないのは残念である。
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ブロードウェイで Xanadu が開幕した。
「ニューヨークタイムズ」も好意的な評で、チケットの売り上げもヘレン・ヘイズ劇場としては記録をぬりかえりたりと、ヒットの兆しである。
映画版 Xanadu は歴史に残る駄作として知られる。駄作は数多くあれど、これだけ駄作として語り継がれてきたというのは、それだけこの作品に独自の魅力があるからである。少なくとも Xanadu は透明感のある名曲である。
いまいちの映画を新しい演出のもとに舞台化したらヒットしたというと Hairspray がすぐに頭にうかぶが、Xanadu もそういうことになるのかもしれない。
Xanadu のホームページはこちら:
http://xanaduonbroadway.com/index2.html
★9月3日補足
Xanadu を観劇しての感想を記した:
http://timessquare.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/olivia_newtonjo.html
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意外にもご存知でない方がいらっしゃるので記しておくと、Times Square の Times は The New York Times からとられたものである。同社の本社がこの地に移転し、アドルフ・オックス発行人がニューヨーク市に働きかけ、1904年にこの名称に変更されたものである。
それまでは Longacre Square と呼ばれていた。
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前項でふれた大人の女性の魅力だが、ハリウッドでは40歳を過ぎた女優には良い役が中々つかないという。
ブロードウェイのほうが、年齢による女優に対する差別は少ない。今年のトニー賞でミュージカル主演女優賞を受賞した Christine Ebersole は、授賞式で下記のようにスピーチしている。ほろっとくるスピーチである。
http://www.tonyawards.com/en_US/tonynight/speeches/2007-06-11/200706111181542383156.html
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前項の「コーラス・ライン」でリバイバル・ミュージカル作品賞が・・・というのは、トニー賞のことを指す。
最近のトニー賞のサイトは動画も増え、なかなかの充実ぶりだ。
http://www.tonyawards.com/en_US/index.html
心をひかれた作品がでてきたら、ぜひNYへ。生で見ないことにはブロードウェイの素晴らしさは分からない。
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リバイバル・ミュージカル作品賞は逃したものの、興行成績は順調な「コーラス・ライン」。
誤解している方が少なくないので記しておくと、実際のオーディションではこの作品のように私生活をこと細かく語らせるわけではない。
ダンサーの一生についての聞き取りプロジェクトが発展してミュージカルになったため、この作品はダンサーの生き様について赤裸々に語る作品になったものである。
「コーラス・ライン」に関する本は、邦訳のあるものだと下記がある。この本は単純な成功物語ではなく、苦味のある本になっている。ショービジネスに関心のある方にはこの本は非常に興味深い書物である。
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ブロードウェイ・ミュージカル RENT の興行成績がこのところずっと悪い。満席率が損益分岐点の目安とされる7割に到達しない週が多くなっている。
ブロードウェイで RENT を見たい方は、今のうちにNYに足を運ばれたほうがよいだろう。
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1976年公開の映画 Network。
テレビ・ジャーナリズムのエンタテインメント化について考える上で、この映画は傑作である。
視聴率低下で番組を降ろされることになったアンカーのハワード・ビールが放送中に自殺予告をする。これがきっかけとなり、彼は預言者に祭りたてられ、どんどん狂気の方向に進んでいく。
ビールの決め台詞"I'm mad as hell and I'm not gonna take it anymore!"は、70年代半ばのアメリカの空気をよくつかんでいる。
私は、ニュースはおかたくないニュース番組は認められないという立場には立っていない。公共放送なら、少数の人しか見ないが価値のある番組を放送することができる。だが、PBS の The NewsHour with Jim Lehrer や Charlie Rose をたくさんの人が見る日が来ることはないであろう。
民放では、6月4日の Don Hewitt の項で取り上げたヒューイットの主張、すなわちシリアスなジャーナリズムとショービジネスの境目を歩いたときに優れたジャーナリズムが生まれるという考え方が、私の共感するところである。
これはショービジネスの側でも同じことが言える。
『広告に携わる人の総合講座(平成18年版)』(日本経済新聞社)でも述べたことだが、ブロードウェイの面白さの一つは、社会問題をエンタテインメントとして見せるうまさである。たとえば、Movin' Out はベトナム戦争をテーマとした作品だが、お説教くさい作品でも暗いだけの作品でもなく、劇場を後にするときはしっかり生きていこうという気持ちにさせられる優れた作品である。
Network から話が広がったが、最後にもう一言書いておくと、日本のテレビは政治を風刺するコメディがアメリカと比べて乏しい。レイトショーのモノローグや The Daily Show with Jon Stewart のような番組は日本では難しいのだろうか。
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ブロードウェイの1年間の総決算であるトニー賞の授賞式が10日に行われた。
最優秀ミュージカル作品賞は Spring Awakening。性の抑圧の強い19世紀のドイツを舞台に性の目覚めを描いた作品。音楽はロック調。
作品のクオリティという点では私は Grey Gardens の方が優れていると思うが、Christine Ebersole が最優秀ミュージカル女優賞を取ったので、 まあよしとしよう。
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クリスマス・シーズンのニューヨークのお楽しみの一つ、Radio City Christmas Spectacular。専属ダンス団 Radio City Rockettes (ホームページはhttp://www.radiocity.com/rc_rockette_index.html)でお馴染みの、毎年11-12月に上演される期間限定のショーである。
私はこのショーが大好きで毎年見る。ニューヨークの友人には「今年も?」とあきれられるが、このショーを見ないと私は年を越せない。
ロケッツのきれいにそろったダンス、サンタさんのロックンロール、ロックフェラーセンターでのスケートのシーンなど、1時間強の時間にクリスマスのお楽しみをたっぷり盛り込んだショーを見て、その足でロックフェラーセンターのクリスマス・ツリーとサックス・フィフス・アベニューのショーウィンドウを見に行くのが、私の年末恒例の行事である。
今年はこのショーは75周年を迎え、60 Minutes を生み出したドン・ヒューイットのプロデュースで、NBCで特番が放送されるとの発表が先ごろあった。Playbill のオンライン版の記事はこちら:http://www.playbill.com/news/article/108279.html
番組のホストを務めるのは、Today のマット・ラウアーとメレディス・ビエラ。昨年、ビエラはロケッツとともに足を振り上げる姿を Today で披露している。
ショーのチケットはこちらから。チケットは既に購入可能。
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ブロードウェイとロンドンのウェストエンドを比較すると、両者それぞれに長所がある。
ウェストエンドがブロードウェイより勝っていると思われるのは:
1 劇場が立派。
2 プレイを演じる役者の台詞回しのうまさ。
ブロードウェイがウェストエンドより勝っていると思われるのは:
1 ミュージカルが華やか。
2 洗練されたセンス。
3 無料プログラム「プレイビル」の配布。
4 歩いて回れる範囲に劇場が固まっていること。
まだまだあるが、それは執筆中の本に記す予定である。
ちなみに、はじめてロンドンに出かけたとき、幕間の客席で水も飲まずにアイスクリームをおいしそうに食べている観客には驚いた記憶がある。
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ブロードウェイの劇場が1つ増えることになると、「ニューヨークタイムズ」(5月10日付)が伝えている。
ブロードウェイと43丁目の Henry Miller's Theater で、ラウンドアバウト・シアター・カンパニーが20年契約する模様。
近年のブロードウェイはいつになく興行成績が良く、もう1つ劇場を増やしても十分観客を動員できると思われる。
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安倍寧氏の「中日新聞」連載コラムが、『喝采がきこえてくる-ブロードウェイから東京まで、ショウ・ビジネスの光と影』(KKベストセラーズ)として本にまとめられた。ブロードウェイと音楽界について、最新の話題を幅広く取り上げている。アマゾンではこちらから:
安倍氏は、長年にわたってブロードウェイ人とじっくり交流してきた数少ない日本人の一人であり、足で稼いだ情報が本書には随所にちりばめられている。失礼ながら「中日新聞」連載時は私は全く読んでいなかったので、本書を読んではじめて知ったことがいろいろあった。
厳しい批評をたくみに織り交ぜながらもさわやかな読後感が残るのは、安倍氏のショー・ビズへの愛情のなせる業であろう。巻末付録の森光子さんとの対談は、その愛情の深さがとりわけ深くにじみ出ている。298ページの写真はお二人ともとても素晴らしいお顔で、この写真だけでもこの本は価値があると言えるほどだ。
そして、安倍氏のオフィシャル・ウェブサイトはこちら。こちらで紹介されている洋食屋さん「フリッツ」は私もでかけ、あまりのおいしさに「タカシ」としてコメントを寄せている。
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昨年、リバイバル版の公演が10周年を迎えたブロードウェイ・ミュージカル「シカゴ」。
1975年の初演のときは2年ほどで公演を終了している。オリジナル・キャストは、チタ・リベラ、グウェン・バードン、ジェリー・オーバックとそうそうたる顔ぶれであった。
「シカゴ」も「コーラス・ライン」も初演の開始は1975年である。「コーラス・ライン」のかげに隠れて「シカゴ」にはあまり注目が集まらなかったのかというと、必ずしもそうではないらしい。初演を見ることができた方にうかがうと、できの悪い作品ではなかったが、ものすごい作品だという印象ではなかったそうだ。
だが、ブロードウェイで上演をするということは、新聞・雑誌の批評がでそろい、年鑑の類に記録がなされ、みんなの記憶に残ることを意味する。
その後、20年弱の月日が経過し、シティセンターでのアンコール・シリーズでこの作品が取り上げられたのをきっかけに、「シカゴ」はとんとん拍子に人気舞台にのし上がっていった。
初演を見る機会に恵まれていないので思い違いしている可能性があるが、「シカゴ」は時代に先駆けすぎた作品だったのかもしれない。こう考えると、先に4月16日に取り上げた「サイドショー」も、あと10年、20年経過してリバイバルすると、観客に受け入れられることになるのかもしれない。
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「スパイダーマン」のブロードウェイ・ミュージカル版。本当に実現するのかなと思っていたら、4月20日付の「ニューヨークタイムズ」に記事が出るところまで来た。ディレクターは「ライオン・キング」のJulie Taymor。音楽はBonoとThe Edge。
ピーターパンよろしくスパイダーマンが宙をまうことになるのだろうか。楽しみである。
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サーディーズで優雅にプリシアターディナーを楽しめれば最高だが、そのような余裕がないこともある。取材が終わって、レコーダーを聞いてパソコンに談話を整理していくとあっという間に7時。8時の劇場に間に合うためには、身支度して部屋を出なければならない。
そんなときに私がごひいきにしているのがこのお店。http://www.yelp.com/biz/DJSLGbSqCJ1W8ma3LFlMuw
ピザ屋さんだが、ピザがおいしいのは当然として、ピザ以外のメニューもいろいろ試してみると、オムレツでもハンバーガーでも何でもおいしい。46丁目のパラマウントホテルの隣で、ちょうどブロードウェイのど真ん中という立地条件も便利。
ここでピザを1枚お腹にたくわえて、劇場にいざ出陣ということが私は少なくない。
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ブロードウェイの歴史について映像で勉強したい方は、下記のPBSのドキュメンタリーがお勧め。NHKでもこのドキュメンタリーは放送されたことがあるようだ。また、大部のコンパニオンブックも刊行されている。
それにしても、このDVDのリージョンというのはいまいましい。自由貿易の精神に反するのは明らか。すみやかに撤廃されるべきである。
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日本でも映画が公開された Dreamgirls の作曲は Henry Krieger
であるが、この作曲家には Side Show という幻の傑作がある。バックステージものなのだが、シャム双生児のヒルトン姉妹という実在の姉妹を題材にした作品である。どんな作品なのかは、ブロードウェイファンにはお馴染みの Misoppa 氏が愛情あふれる優れた文章を書かれている。
http://misoppa.com/ny28sideshow.html
「ニューヨークタイムズ」が大絶賛したにもかかわらず、この作品は91回の公演で終わってしまっている。私もトニー賞の映像を見ただけで、舞台は見ていない。
だが、CDは私がもっともよく聞くCDの一つで、特に
9・11の後はこのCDばかり聞いていた。美しく凛とした曲ぞろいなのだ。CDはアマゾンではこちらから:
http://www.amazon.co.jp/Side-Show-1997-Original-Broadway/dp/B0000029M3
なぜこの作品がヒットしなかったのかを見ることができた方にうかがうと、双生児というのが気持ち悪かったという声が多かった。見ていないので確たることは言えないが、納得のいかない話である。
姉妹を演じたのは Emily Skinner と Alice Ripley。この作品のリバイバルを試みるプロデューサーは中々いないと思うが、いつかはリバイバルされ、この作品も Dreamgirls のように誰もが知る名作となる日が来てほしいものである。
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バーナデット・ピーターズがブロードウェイの女王なら、ブロードウェイの王様は、Nathan Laneだと言ってよいだろう。Matthew Broderickと組んだThe Producersは大ヒットし、映画化もされた。
The Producers をプレビュー段階で見たとき、どうもMel Brooksは私の好みではないため、レインがその前年に出演した The Man Who Came to Dinner の方が面白いと思ったものだった。ちなみに、The Man…のDVDはリージョン1だが、こちらから購入できる。http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/B00008975C/ref=nosim/thenathanlanepag
ところが、「プロデューサーズ」は記録的なヒットとなり、永遠のロングランになるかと思われた時期もあったが、客足が落ちてもうすぐ4月22日に閉幕する。6年続いたことになるのでもちろん立派な記録なのだが、開幕当初の熱気を思い起こすとこんなにはやく閉幕するとはという思いを禁じえない。
「オペラ座の怪人」や「ライオンキング」に匹敵するロングランに「プロデューサーズ」がならなかったのは、レインとブロデリックがあまりに素晴らしく、ネイサン・アンド・マシュー・ショーになったのが理由の一つとして挙げられると思う。2人が舞台を降りてから私はもう一度「プロデューサーズ」を見ているが、ネイサンとマシューほどのケミストリーは感じなかった。この点で、例えば「ママ・ミーア」はスターのキャラクターに依存していないので役者が交代しても支障がでない。
もう一つは、何度も繰り返してみることのできる作品でないこともあるかもしれない。私は先に取り上げたサンドラ・ジョゼフが降板した後も「オペラ座の怪人」を見続けているが、何度見てもこの作品は飽きのこない重層さがある。「プロデューサーズ」は、私は3回が限界だった。
ちなみに、レインは「サインフェルド」のジョージ役の候補にも上がっていたそうだが、彼がジョージ・コスタンザを演じたとしたら「サインフェルド」は、そしてレインの俳優人生はどうなっていただろう。
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ブロードウェイの名曲を集めたアンソロジーはいろいろあるが、Ultimate Broadwayとそのパート2は、手ごろなお値段でしかるべき曲がしっかり収められている。お勧め。
アマゾンではこちらで購入できる。
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Sunday in the Park with Georgeは、Stephen Sondheimの作詞作曲で、数あるソンドハイム・ミュージカルの中でも傑作の一つと言われる。点描技法のジョルジュ・スーラの制作の苦闘を描いた作品である。ブロードウェイ・ミュージカルには珍しく、この作品は舞台を録画したビデオ・DVDが発売されている。
ソンドハイムはブロードウェイ・ファンなら誰もが知っている巨匠でありながら、日本での知名度は低い。日本語の訳詩をあてにくい複雑なメロディを書くことがあること、時に作品が難解に流れることがあることなどが、日本での上演回数が今ひとつ少ない原因であろうか。
Sunday in the Park with Georgeの主役の一人を務めたのはバーナデット・ピーターズで、繊細なソンドハイムの世界を最も表現力豊かに表現する女優であるとされる。彼女はブロードウェイの女王ともブロードウェイのファースト・レディとも呼ばれる大女優であり、彼女の舞台を見たことがなくてもトニー賞の授賞式をよくご覧になっている方にはお馴染みであろう。
ピーターズは子役出身であるが、女優としての評価を得るまでにはかなりの時間がかかっている。知性豊かなニューヨーカーであり、コメディのセンスが抜群である。また、そのエモーショナルな演技は観客の心をつかんで離さない。
近年、彼女がブロードウェイで主役を演じた作品はAnnie Get Your GunとGypsyである。必ずしも彼女向きの作品ではなく開幕前にはミスキャストだと言う声もあったが、演じてみるとはまり役に思わせてしまう芸域の広さを誇る。
女性の年齢に言及するのはタブーなので関心のある方は検索していただくとして、この年齢でこの若さは驚異的である。神は彼女に味方しているが、最愛の夫は事故で失っている。
ブロードウェイ関係者の中には、彼女もそろそろ老け役をやっていくことを考えないといけないという人もいるが、この先まだ2,3作はこの調子でブロードウェイで主役を張れると私は考える。
いつの時代にも優れた俳優はいるものだが、私はバーナデット・ピーターズの舞台を生で見ることができて、本当に幸せだと思っている。
バーナデット・ピーターズのホームページはこちら:
http://www.bernadettepeters.com/
また、彼女がカーネギーホールで行った、ソンドハイムの曲を中心に歌ったライブは2枚のCDに収められている。この2枚のCDは、ソフィスティケーションの極みであるソンドハイムの魅力をこの上なく堪能できる名盤である。
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「ニューヨークタイムズ」を読む愉しみはいろいろあるが、その一つはブロードウェイ・ミュージカルの作品名やサビをさりげなく記事に織り込んでいることである。
よく目にするのが、名作Sunday in the Park with Georgeをもじった記事の見出し。フランク・リッチの最近のコラムのタイトルは Sunday in the Market with McCain だった。
同じくOp-Edコラムニストのモーリン・ダウドは、政治家の汚職を扱ったコラムで、People who need people are the luckiest people in the world.と締めくくったことがある。この文句はバーバラ・ストライサンドの出世作Funny Girlの名曲Peopleのサビの部分である。
ブロードウェイ以外にも、聖書、シェイクスピア、マザーグースなどをもじった見出しや記事の一節はいろいろある。こうしたさり気ない仕掛けは、分かる人には分かるし分からない人は素通りしてしまうところである。
「タイムズ」を読むのは、しゃれっけというか香気というか、センスを愉しむ喜びがある。
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日本では「ニューヨークタイムズ」というとその国際政治報道に関心が集まることが多い。もちろん、国際政治報道は「タイムズ」の目玉商品の一つだが、「タイムズ」はアート批評にも非常に力を入れている。
特に、初日翌日のブロードウェイの劇評は、その芝居の興行上の成否を決するほどの影響力を誇る。洗練された現代英語を駆使した批評は、新聞を読む愉しみを十二分に与えてくれる。
アメリカの新聞社の生き残り戦略について講演するとき、私は必ず最後にこの劇評の話題を持ち出す。原稿でも「日経広告手帖」2006年9月号(http://www.nikkei-ad.com/techo/top_2006.html)ほか、機会があれば欠かさずこのことについて執筆している。
ネットの時代に新聞が生き延びていくためには、破壊的イノベーションを起こして従来の方法論とは異なるメディアを創造すると同時に、報道や論評においてはただ情報を右から左に流すのではなく、その新聞でなければできない付加価値を加えて記事を執筆していく必要がある。
アート以外の分野を取材している記者でも、アートに接してセンスを磨き発想を豊かにしておくことは有意義なことだと私は考える。「タイムズ」のOp-Edコラムニストの一人、フランク・リッチは観察力豊かなコラムでファンが多いのだが、彼はブロードウェイの劇評記者を経て、Op-Edコラムニストに就任している。演劇を通して人間と社会を深く考察してきたからこそ、政治や社会問題について執筆しても読み応えのあるコラムが書けるのである。
私が「タイムズ」を愛読するのは、美しくひきしまった紙面のレイアウト、アート批評やOp-Edコラムに見られるシャープでウィットにとんだ批評、「ニューヨークタイムズマガジン」に見られる読ませるフィーチャー・ストーリーなどに魅力を感じるからである。
「タイムズ」も様々な問題点を抱えているのは、ステファン・エルフェンバイン著『ニューヨークタイムズ-あるメディアの権力と神話』(木鐸社)の翻訳作業などを通じ、私も承知はしている。それでも「タイムズ」の洗練されたセンスは私を魅了してやまない。
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私の知人の学生さんがはじめてブロードウェイでミュージカルを見て、主役は代役のおばさんだったと言って帰ってきたそうだ。
誰のことを指しているかというと、ビビ・ニューワースだという。冗談もはなはだしい。リバイバル版の「シカゴ」を成功に導いた功労者の一人はニューワースである。その彼女が久しぶりに「シカゴ」の舞台に戻ってきているというのに。
たくましくしなやかな大人の女性の魅力が、日本でももっと評価されてよいと思う。
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Meet Me in St. Louisは、ジュディ・ガーランド主演のミュージカル映画。The Trolley Song、Have Yourself A Merry Little Christmasなど素晴らしい曲がたくさんつまっている作品である。
この作品のブロードウェイ版はあまり成功を収めなかったようだが、昨年12月から今年2月にかけてのアイリッシュ・レパトリー・シアターにおける公演は素晴らしかった。同シアターのホームページはこちら:
座席数130ほどのこじんまりとした劇場である。あたたかな家族愛、美しい歌声、手作り感のあるセットで、心にしみいるクリスマス・プレゼントであった。私は二回見た。
俳優の伝記をゆっくり読むのが私は大好きで、中でもローレン・バコールの By Myself は繰り返し読んでいる。
だが、私はジュディ・ガーランドのファンであるものの、ガーランド伝は1冊も読んでいない。この人は晩年不幸であったので、その軌跡をたどるのが辛い読書になりそうだからだ。
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この3月に見た舞台で断然素晴らしかったのは、The Year of Magical Thinking。
Vanessa Redgraveの独り芝居。
最愛の夫の死について綴り全米図書賞を受賞したJoan Didionの回顧録の舞台化。そして、ディディオンは夫についで娘の死にも直面している。
ここでは、ショーの公式サイトと、スライドショーが充実して
いるNew Yorkのサイトへのリンクをはっておく。公式サイトでは
映像も見ることができる。
http://www.magicalthinkingonbroadway.com/
http://nymag.com/arts/theater/features/29426/
ディレクターは、The Vertical Hourの脚本のDavid Hareが務めている。
贅言の必要のない鮮やかな舞台である。
期間限定公演なので、劇場へはおはやめに。そして、この作品は遅れてきた観客を劇場に入れないというポリシーなので、遅刻は厳禁である。
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アメリカのテレビに話題を限定しても何年でもブログを書いていけそうな気がするが、ここで少しブロードウェイに話題を移したい。
昨年秋から今年の春にかけてThe Vertical Hourというプレイがブロードウェイで上演された。主演はJulianne MooreとBill Nighy。
ジュリアン・ムーアは海外特派員を経て、エール大学で国際関係論を教えているという設定。アメリカのイラクへの介入を支持する立場。彼女の議論を彼女のボーイフレンドの父親のビル・ナイが崩していく。
舞台は最初と最後のみはムーアと学生の会話のシーンだが、それ以外はほぼ二人の討論である。演劇というよりは国際関係論のゼミのような趣。
私はムーアの演技に注目していたのだが、期待はずれだった。一生懸命せりふをしゃべるばかりで、緩急自在の演技を見せるナイには及ぶべくもない。ムーアはオフ・ブロードウェイを経てハリウッドに移り、今回はブロードウェイ初舞台だったのだが、定期的に舞台に立っていない役者の演技力はこの程度のものなのかと愕然とした。
脚本はDavid Hare。この作品の議論のレベルはすこぶる高く、脚本を読むだけでも十分面白いはず。アマゾンなら下記から購入できる。
ブロードウェイではプレイには中々観光客がやってこないが、この作品の観客も地元の演劇ファンがほとんどだった。幕間では、ミュンヘン、ボスニア、キューバといったことばがとびかい、観客たちは戦争や紛争について、舞台に負けない知的な議論を繰り広げていた。
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サンドラ・ジョゼフは、ブロードウェイ版「オペラ座の怪人」で、クリスティーン役を2006年4月まであしかけ9年にわたって演じた女優。途中、何度か休みをはさみながらも、主役クラスの役をブロードウェイでこんなに長く演じ続けたケースは珍しい。
ブロードウェイでは、主役クラスの役者は1年程度で交代することが多い。精神的にも肉体的にもこの辺が限界のようだ。
しかも、彼女は「オペラ座の怪人」のオリジナル・キャストではないから、何年舞台に出続けてもサントラCDも出ないし、最優秀主演女優賞を取ることもできない。
私生活でも共演した怪人役の俳優と結婚するくらいだから、彼女はよほどこの作品が好きだったのだろう。
彼女の「オペラ座の怪人」の解釈は、クリスティーンが愛しているのは怪人で、ラウルは庇護者の存在だというもの。彼女のクリスティーンは、二人の男性の間で揺れ動く心理にはあまり重きを置いていなかった。この解釈は賛否両論あるところかもしれない。
サンドラは舞台を重ねるにつれ大人の女性のかわいらしさがにじみでるようになって、彼女の舞台の最後の2年ほどは私はNYにつくとまず「オペラ座の怪人」を見て、去るときにまた見て、というファンだった。
彼女の舞台での姿は YouTube にあがっていることが多い。言うまでもなく法的には違法行為で、観客が隠れて録画したのをアップしたものだ。だが、これだけが今となっては彼女の舞台を振り返ることのできる動画になっている。
今、彼女はこれまでの女優人生について本を執筆中とのことで、その後は一人舞台に取り組むようだ。
サンドラ・ジョゼフのホームページはこちら:
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