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2011年7月

Editors

 最近、記者教育と並行して、編集者教育について考えるようになっている。

 というのは、記者あがりの人が、何の自覚もないままに編集者としておそまつな仕事をしているのを目にする機会が多いからである。なんの熱い志もなく、ただ事務作業をやっているのでは編集者とはいえない。

 執筆者からいかに最良の仕事を引き出すか、漠然としたアイデアにいかに形をあたえていくか、など、編集者としてデビューするために身につけるべきことは多い。

Mediactive

 ダン・ギルモアの新著の日本語版が、『あなたがメディア! ソーシャル新時代の情報術』として刊行された:

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%81%8C%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%EF%BC%81-%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E6%96%B0%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E6%83%85%E5%A0%B1%E8%A1%93-%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AE%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%82%A2/dp/4022508760/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1311322622&sr=1-1

 日本語版に追加された章もあるので、原書で読んだ人も購入する価値がある。

21 New Media Innovators

 やるべき仕事はたくさんある:

http://nymag.com/daily/intel/2011/07/new_media_innovators.html

Gay Talese on GiltMANual

 ニューヨークでもっともおしゃれなジャーナリストの一人、ゲイ・タリーズが教授するポケットスクエア(日本的にはチーフ)の用い方:

http://www.gilt.com/giltmanual/2011/04/puff-piece/

Why We Need the New News Environment to be Chaotic

 クレイ・シャーキーの最新の論考:

 http://www.shirky.com/weblog/2011/07/we-need-the-new-news-environment-to-be-chaotic/

A New Series

 私の近況。

 ニューヨークのメディアの真髄を伝えるのは自分の仕事だと考えるので、新連載の準備を始めた。第1回目は私のお気に入りの雑誌の編集長インタビューにする予定で,遅くとも8月中にはスタートする予定である。

 この他、NHK技術局主催研究会の報告書の作成、ロングセラーの改訂版の分担執筆、アメリカからお客様を招いての講演会の司会・コメンテーターなど、いろいろな仕事がある。

 こうした仕事のかたわら、中々取りかかれずにいる本の執筆も始めたいと思っている。

Enthusiasm

 「日経ビジネス」オンラインのコラムを打ち切ったことについて、いろいろとお便りをいただいた。

 そこで、もう少し説明を付け足しておくと、私の研究分野で誤りの多い記事を掲げたので間違っていますよと指摘したのだが、編集部は全く関心を示さなかった。したがって、いまだに誤りはそのままに記事はサイトにアップされ続けている。

 雑誌としては珍しいことではないとはいえ、同誌には面白おかしく書けば読者を獲得できるだろうというスタンスのスタッフもある。その考え方は理解できる部分もあるが、読者は編集部が考えるほど馬鹿ではない。まして、事実の裏付けなく記事を書いたら、もはやジャーナリズムではない。

  デジタルによるジャーナリズムの変革というテーマに携わって思うことは、既存のジャーナリズム組織、特に新聞社に属する人でこのテーマに関心のある人は非常に少ないということである。

 だから、ニューヨークで面白い動きがどんどん進展しているのに、その動きを伝える人は非常に少ない。自らの生存に関わるテーマを熱心に報道することもできずに生き残れるはずがない。クレイトン・クリステンセンの言うとおり、長年の慣行から抜け出せずにいるのである。

 また関心のある人でも、ただ物知りになれば満足というのでは意味がない。

 そこで、私は、ニューヨークの動きを自らのジャーナリズムにも取り入れ革新を図る意欲のある他の媒体で幅広く執筆することにした次第である。

The Next Stage

 下記の理由から、今年の1月28日以降執筆を見合わせてきた「日経ビジネス」オンラインにおける連載だが、編集部の対応が失礼であるため、連載を打ち切ることにした。あしかけ5年にわたって力を入れて執筆してきても、感謝の気持ちはないようだ:

http://timessquare.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/a-new-column.html

 これまでは「日経ビジネス」オンライン以外での連載は控えてきたが、これからは様々な媒体に執筆していきたいと考えているので、お声をかけていただけると幸いである。

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