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2007年9月

Gannett Co., Inc.

 Editor & Publisher の報道によると、ガネット社は紙面の幅をさらに縮小することを検討しているようだ。

 このような縮小が重なっていくとすると、アメリカの新聞もイギリスの新聞の多くがそうなったように、タブロイド版になっていくことになるのかもしれない。

 タブロイド版になるのは世も末だという人もあるが、私はそうは思わない。

 乗り物に乗っていても開きやすいタブロイド版のほうがブロードシート版よりも扱いやすいし、それに重要なのは内容が優れているかどうかである。ロンドン・エコノミストがブロードシート版ではないからといって、同誌のレベルが低いという人は誰もいない。

Pocket Squares

 日本語では「チーフ」と呼ばれることの多い pocket square。

 『リーダース英和辞典』(研究社)にも、pocket square は見出しに入っていない。

 ニューヨークのブルックス・ブラザーズやポール・スチュアートでは pocket square として売られているが、この表現は日本語には定着しなかった。

 その理由は知らないが、チーフは中々便利でもっと用いられてよい。特に、ネクタイをしめるほどフォーマルではない場面では、ネクタイよりもチーフをさした方がおしゃれに見えると思う。

  ちなみに、日本のブルックス・ブラザーズでは四色チーフを販売している。これは日本オリジナルのようで、マディソン街の本店では売られていない。このチーフを一つ持っていると旅行のときに便利である。

Twyla Tharp

  近年は 『ムービング・アウト』 で知られる振付家トワイラ・サープがその発想術・仕事術を記した『クリエイティブな習慣』(白水社)が刊行された。

  一読の価値あり。アマゾンではこちらから: 

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%81%AA%E7%BF%92%E6%85%A3%E2%80%95%E5%8F%B3%E8%84%B3%E3%82%92%E9%8D%9B%E3%81%88%E3%82%8B32%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%BA-%E3%83%88%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%97/dp/4560027153/ref=sr_1_1/503-6213339-9352725?ie=UTF8&s=books&qid=1190641121&sr=1-1

Wicked

 『『ウィキッド』のすべて』(日経BP社)によると、ブロードウェイでの『ウィキッド』の舞台は、開幕当初から今日に至るまで継続的に舞台を手直ししてきたとのことである。

 そう知ってしまうと、『ウィキッド』の舞台をもう一度見なければという思いにさせられる。

 私は『ウィキッド』の舞台は一度しか見ていない。開幕当初はこれほどの人気作品になるとは夢にも思わず、時間をおいてもう一度と思っているうちに、『ライオンキング』なみにチケットを取りにくい人気舞台になっていった。

 ジュークボックス・ミュージカルもよいが、重厚に作りこまれた新作のブック・ミュージカルが生み出されなくなってはブロードウェイの名がすたる。

 音楽も素晴らしく、『ウィキッド』は文句なしの傑作ブック・ミュージカルである。

 この本はアマゾンではこちらから。原作の翻訳書も刊行になっている:

 http://www.amazon.co.jp/%E5%8A%87%E5%9B%A3%E5%9B%9B%E5%AD%A3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%ABBOOK%E3%80%8E%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%83%E3%83%89%E3%80%8F%E3%81%AE%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%A6-%E6%97%A5%E7%B5%8CBP%E3%83%A0%E3%83%83%E3%82%AF-%E6%97%A5%E7%B5%8C%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88-%E5%88%A5%E5%86%8A/dp/4822263118/ref=sr_1_1/503-6213339-9352725?ie=UTF8&s=books&qid=1190639069&sr=1-1

NY Seikatsu

 ニューヨークの日本語のフリーペーパー「週刊NY生活」の紙面がネット上で読めるようになった。

http://home.nyseikatsu.com/

  今、ニューヨークで日本語のフリーペーパーがいくつ刊行されているのか正確なところは把握していないが、ここ数年で随分増えたのは確かである。

30

  新刊のご紹介。

 30 という書名の本なのだが、新聞の未来について豪華なメンバーが執筆している。

http://www.ivanrdee.com/catalog/singlebook.shtml?command=Search&db=^DB/IRD/Catalog.db&eqSKUdata=1566637422

Brooks Brothers (Part Ⅱ)

 ブルックス・ブラザーズが、「ニューヨークタイムズ」の9月8日付A16ページに全面広告を出しているが、これが王者の貫禄というか粋な広告になっている。

 自社製品の広告ではなく、ラルフ・ローレンが40年にわたりアメリカのスタイルに貢献をしたのをたたえているのである。

 ラルフ・ローレンは若き日にブルックス・ブラザーズで店員をしていたことがあり、確か「ポロ」もブルックスから許可を受けて使用しているはずである。

 ブルックスのアーカイブに所蔵されている1934年ごろのポロの競技の絵画もこの広告にはあしらわれている。

ANA

 ANAに乗ると、機内誌『翼の王国』に連載されているオキ・シロー氏の「フライト・カクテル・ストーリー」をいつも楽しみにしていたのだが、この3月で連載は終了してしまったようだ。

 男と女の関係をカクテルとからめてちょっとほろにがく描く絶品のショートショートだったのだが、全作品を収録した書籍化の計画はないのだろうか?

 是非是非出版していただきたいものである。

Dynamic

 大雑把な一般論ということでお読みいただきたいのだが、日本の新聞や雑誌の写真はアメリカと比べてスタティックなものが多いように感じる。

 アメリカの新聞や雑誌の写真は動きをとらえた写真が多く、ダイナミックな印象をあたえる。

 日本ももう少しダイナミックな方向に動いても良いのではないか。

USA Today

  USA Today が創刊25周年を迎えるということで、いろいろと記事や回顧本などが出てきている。

 同紙の見やすく分かりやすいレイアウトは、全米の新聞に影響をあたえた。ごちゃごちゃとして分かりにくいレイアウトが嫌いな私は、はじめてUSA Today を手にしたとき、これは画期的だと思ったのを今でも覚えている。

 同紙を発行するガネット社には私は一度も取材に出かけたことがないので、いずれは出かけたいと思っている。

Olivia Newton-John

 この夏のブロードウェイでは、「ザナドゥ」と「グリース」という2本のミュージカルが幕をあけたが、これらはいずれも映画ではオリビア・ニュートン-ジョンが出演した作品である。ブロードウェイも音楽ビジネスも研究対象としている私には興味深い現象である。

 舞台のできはというと、「ザナドゥ」は実に素晴らしい。もともと曲は素晴らしかったので、あの映像のチープ感を取り去って演出をやり直せば良い舞台になると私は思っていたが、期待以上の出来であった。

 「ザナドゥ」という素材で遊んでみましたという感じの自由自在の舞台で、コメディのセンスが抜群である。クリエイティブ・チームは随分と苦労したようだが、そのあとは微塵も感じさせない出来の良さである。

 一方、「グリース」は批評家は大方酷評だったが、客席は中々沸いていた。私も批評家は褒めないのは大いに理解できるのだが、でも楽しかったことは楽しかった。

 オリビア・ニュートン-ジョンについては今まで特に関心をもったことはなかったが、舞台をきっかけに、ここのところ興味をもっていろいろと調べている。ミュージシャンが息長く活動を続けていく上で、彼女から学べることは多いのではないかと思われる。

NASDAQ

 今、ある原稿でCNBCについても書いているところなのだが、その原稿に盛り込むスペースのない点について一点記しておきたい。

 NASDAQについてなのだが、CNBCは相場の熱気をダイナミックに伝えるところにその魅力がある。喧騒のニューヨーク証券取引所のフロアーからアンカーたちが相場を伝えていくのを見るのは、まさに生放送の醍醐味を味わわせてくれる。

 ところが、画面がNASDAQに切り替わると、その熱気がとだえてしまう。これは、NASDAQが電子取引でフロアをもっていないため、静かな放送センターからのレポートになってしまうからである。

 この点、NASDAQは対策を講じてもよいのではないかと思う。

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