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Russell Baker

 ニュースの本質にレトリック巧みに切り込むコラムは、新聞を読む醍醐味の一つである。

 一時期までは、アメリカの新聞・雑誌コラムはよく翻訳が出ていたが、最近はすっかり少なくなってしまった。東京書籍の「アメリカ・コラムニスト全集」のような企画は、日本の出版界の現状では難しいようだ。ちなみに、コラムニスト全集のラインアップはこちら:

http://homepage1.nifty.com/ta/sf01/tokyo.htm

 時々、飛行機で退屈したときなど、私は名コラムニストトップ10のリストを作ることがある。不動の第一位はラッセル・ベーカー。「ニューヨークタイムズ」でObserver という名コラムを書いていたコラムニストである。今でも、The New York Review of Books で健筆をふるっている。

 彼のコラムは、正論を高らかに述べるのではなく、悲喜こもごもをかみしめた苦味のあるコラムである。初期のコラムは結構陽気なのだが、年々いぶし銀の魅力を放つようになっていった。現在の「ニューヨークタイムズ」のコラムニストも才気煥発で素晴らしいのだが、ラッセル・ベイカーのような熟成したコニャックのようなコラムニストがいないのは物足りないものがある。

 ベイカーのコラムを日本語で読むなら、絶版だが『怒る楽しみ』(河出書房新社)をアマゾンで古本で入手することができる。この項を執筆時は1円になっている。

http://www.amazon.co.jp/%E6%80%92%E3%82%8B%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%81%BF%E2%80%95%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A046-%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%AB-%E3%83%99%E3%82%A4%E3%82%AB%E3%83%BC/dp/4309201121/ref=sr_1_1/249-3142245-6379561?ie=UTF8&s=books&qid=1180547599&sr=1-1

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