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The Vertical Hour

 アメリカのテレビに話題を限定しても何年でもブログを書いていけそうな気がするが、ここで少しブロードウェイに話題を移したい。

 昨年秋から今年の春にかけてThe Vertical Hourというプレイがブロードウェイで上演された。主演はJulianne MooreBill Nighy

 ジュリアン・ムーアは海外特派員を経て、エール大学で国際関係論を教えているという設定。アメリカのイラクへの介入を支持する立場。彼女の議論を彼女のボーイフレンドの父親のビル・ナイが崩していく。

 舞台は最初と最後のみはムーアと学生の会話のシーンだが、それ以外はほぼ二人の討論である。演劇というよりは国際関係論のゼミのような趣。

 私はムーアの演技に注目していたのだが、期待はずれだった。一生懸命せりふをしゃべるばかりで、緩急自在の演技を見せるナイには及ぶべくもない。ムーアはオフ・ブロードウェイを経てハリウッドに移り、今回はブロードウェイ初舞台だったのだが、定期的に舞台に立っていない役者の演技力はこの程度のものなのかと愕然とした。

 脚本はDavid Hare。この作品の議論のレベルはすこぶる高く、脚本を読むだけでも十分面白いはず。アマゾンなら下記から購入できる。

http://www.amazon.co.jp/Vertical-Hour-Play-David-Hare/dp/0865479658/ref=sr_1_1/249-4375983-9486707?ie=UTF8&s=english-books&qid=1176278683&sr=1-1

 ブロードウェイではプレイには中々観光客がやってこないが、この作品の観客も地元の演劇ファンがほとんどだった。幕間では、ミュンヘン、ボスニア、キューバといったことばがとびかい、観客たちは戦争や紛争について、舞台に負けない知的な議論を繰り広げていた。

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